地下水は降水(雨や雪など)が地下に浸透したものです。
地球には大気、陸、海に水が広く分布しており、地下水は蒸発、降水、浸透、流出を繰り返す水循環の一環を占めるもので、地中を非常にゆっくりとしたスピードで流れる水です。
私たちが利用することのできる地下水、すなわち井戸から汲むことのできる水は、砂・礫(れき)からなる未固結層、割れ目の発達した溶岩・火山岩、多孔質あるいは空洞のある石灰岩などに存在しています。これらの地下水を含む地層は「帯水層」と呼ばれています。
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不透水層の上に存在して、地表からの浸透水や揚水の影響を受ける自由地下水面を有する帯水層のことをいいます。 |
帯水層の上下をシルト層や粘土層などの不透水層に挟まれており、その中に含まれている地下水が圧力を受け、その上部の不圧帯水層よりも圧力が高い状態の帯水層のことをいいます。 |
私たちは、この帯水層にスクリーンを設置し、井戸として地下水を汲み上げます。
このうち、不圧帯水層の水(不圧地下水)を取水する井戸を「浅井戸」と呼び、被圧帯水層の被圧地下水を取水する井戸を「深井戸」と呼びます。
日本の国土では、雨や雪から地下に浸透する水の量は年間約1400億㎥と言われ、日本の地下水総量は約13兆㎥に達すると推定されています。ですが、現在国内で使用されている地下水は年間約120億㎥で、地下水に浸透する水の量のわずか10%程度にしかすぎません。
地下水は、生活用水、農業用水、工業用水の他に、水温が高い、または特定の物質を含む地下水は温泉に使われたりするなど、さまざまな用途に利用されています。 それは地表水と比較して、地下水は次のような特性を備えているからです。
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不圧地下水の場合、その年平均水温は、その土地の年平均気温よりやや高く、日本では一般に12度〜15度となっています。 被圧地下水の場合は、年中恒温になりますが、深さを増すごとに水温は上昇します。 |
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一般的に日本の地下水は水質が良く、味も良いと言われています。 |
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河川や湖沼などの地表水に比べ、環境や天候の影響を受けにくいため、取水量の変化は少ないとされています。 |
地下水は地表水に比べ、様々な利点があると共に、井戸等の取水する施設の建設コストが安いのも大きな魅力のひとつです。
一般的に「井戸」というと、家庭用の井戸を思い浮かべがちですが、ほとんどの地方自治体では、上水道の取水設備として数多く利用しています。 例えば、私たちが普段口にしている飲料水等を含む生活用水では、年間約34億㎥もの量を地下水に依存し、生活用水全体の約2割を占めています。
全国の地下水使用状況
用途 | 地下水使用量 (億㎥/年) |
地下水用途別 割合(%) |
全水使用量 (億㎥/年) |
地下水依存率 (%) |
---|---|---|---|---|
1. 生活用水 | 34.0 | 27.8 | 157.0 | 21.7 |
2. 工業用水 | 36.3 | 29.6 | 127.8 | 28.4 |
3. 農業用水 | 33.0 | 27.0 | 546.2 | 6.0 |
1 〜 3 合計 | 103.3 | 84.4 | 831.0 | 12.4 |
4. 養魚用水 | 12.6 | 10.3 | ― | ― |
5. 建築物用等 | 6.5 | 5.3 | ― | ― |
1 〜 6 合計 | 122.4 | 100.0 | ― | ― |
私たち三協工業は、創立以来、「安全な水と空気をつくる」ことにこだわりつづけ、地下水開発に取り組んできました。 地下水に水源を求める水源調査を始め、井戸を掘削し地下水を汲み上げるさく井工事や、伏流水を取水するための集水埋管敷設工事等、数々の実績を残しています。
また、様々な工事に取り組んできた経験やノウハウを活かし、工事だけでなく、帯水層に設置するスクリーンや、井戸から汲み上げた水に含まれる異物除去を行うセパレーター等の製品も手がけています。
さく井/水源施設事業 〜地下水の利用〜 | |
・一般さく井工事 |
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関 連 製 品 | ||||||
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