深井戸の機能を回復させるために、従来は二重ケーシングを用いた改修工事などの、さまざまな応急処置がありますが、どれも根本的な解決は不可能です。このような従来の常識を覆す革命的な技術、それが「ドーナツドリル工法」です。
ドーナツドリル工法は、古井戸の外周をぐるりとドーナツ状に掘削し、スクリーン、ケーシングパイプから充填砂利にいたるまで井戸の構造体すべてをそっくり引き抜き、井戸そのものをまるごと新品に取り替えてしまう画期的な工法です。
引き上げられたケーシングパイプ | ||
溶接不良でピンホールが水食によって大きくなった穴あき状況 | 固結し水の通りが悪くなった充填砂利 |
“全自動溶接”によるケーシング溶接 | ||
ドーナツドリル工事によって引き上げられたケーシングパイプの溶接部には、溶接不良によるピンホールが水食を招き、これに起因する地下水汚染と揚砂のトラブルが多く見受けられました。 三協工業は、これらのトラブルを未然に防ぐために、常に確実で安定した溶接を行う全自動溶接機を用いています。ケーシングパイプのジョイント部は、片側ベベルエンド加工とし、完璧な溶接で、ピンホールのできる心配は全くありません。 |